2014年10月9日木曜日

中国8月期貿易黒字は498億ドル(約5兆4100億円)前年同月比70%増:「架空輸出」?

_




レコードチャイナ 配信日時:2014年10月9日 10時14分  
http://www.recordchina.co.jp/a95288.html

中国の輸出好調は本物か?「架空輸出」急増の兆し―英紙


●4日、英紙フィナンシャルタイムズは中国の架空輸出が激増していると報じた。中国政府の資本移動規制をかいくぐり、中国国内に資本を持ち込んで高利回りのシャドーバンキングに投資しようとする動きだと見られる。

 2014年10月4日、英紙フィナンシャルタイムズは中国の架空輸出が激増していると報じた。6日、参考消息網が伝えた。
 中国の8月期貿易黒字は498億ドル(約5兆4100億円)と前年同月比70%増の急成長を遂げた。
 しかし問題は輸出統計が信じられるかどうかだ。
 9月に中国の輸出企業、商社、物流企業200社のマネージャーを対象に実施した調査によると、帳簿だけの架空の輸出が増加していると考えている比率が過去最高の54%に達した。

 架空輸出の目的は中国国内に資金を流入させることにある。
 中国のシャドーバンキングは収益率年12%に達することもある高利回り商品。
 中国政府は資本移動を厳しく規制してホットマネーの流入を防ごうとしている。
 そこで輸出の代金という名目で資金を中国に持ち込もうという狙いだ。
 昨年にも同様の架空輸出の動きが盛んとなり、中国政府は厳しく取り締まると言明していたが、再び活発化している可能性がある。



サーチナニュース 2014-10-22 17:05
http://news.searchina.net/id/1546698?page=1

中国商務部「中国の対外投資は前年比10%増、
今年にも資本の輸出国に転じる」

 中国政府・商務部の張向晨部長助理(商務部部長は日本風の言い方では商務大臣)は22日、中国の2014年に対外投資は前年比10%増の1200億ドル程度と予測していると述べた。
 中国の外国直接投資受入額は2013年度実績で1200億ドル超であることから、「もしも今年は実現しないとしても、近い将来」に、中国は資本の輸出国になるとの考えを示した。  
 国務省新聞弁公室(報道事務室)における、商務部が発表した「修正・境外投資管理弁法」の説明記者会見での発言。張部長助理は、14年における対外投資額の伸びについて、10%前後の予想と説明。
 その上で
 「私個人の考えではあるが、中国の対外投資額が、外からの投資額を上回るのは時間の問題だ」、
 「中国はすでに資本を輸出する段階に達した。
 すなわち、資本の純輸出国だ。
 これは現実の問題だ。実際に、中国からの投資額がすでに、その国からの投資額を超えている例もある」
と説明した。

  中国は1990年代から、改革開放政策にもとづき、海外からの大量の投資により、経済の高度成長を実現させたという経緯がある。
 張部長助理は資本の流れの大きな逆転について
 「商務部は平常心をもって状況を受け止めている。
 まずひとつに、企業の海外投資を支持し、中国の対外投資を積極的に拡大させている」
と説明。
 「中国の対外投資額は世界第3位になった」
とつけ加えた。
  張部長助理は、中国の海外投資のもうひとつの特徴として、
 「投資額累計は6600億ドルで、全世界の2.5%。米国の10%」、
 「中国が海外に保有する純資産は日本の約半分」
と、一部先進国に比べて蓄積には乏しいことを指摘。
 中国の対外投資が本格的な意味を持ちだすには「まだ長い道のりをゆっくりと歩むことになる」との考えを示した。  
 李克強首相は行政による企業活動にかんする許認可項目を大幅削減し、新規ビジネス参画の「しきい」を低くすることに努力している。
 張部長助理は、「修正・境外投資管理弁法」について、「一部の敏感な国家や敏感な分野」については成否の許認可が必要だが、これまでは6600以上あった許認可が必要とされる項目を100項目にまで減らしたと説明した。


_