2014年10月24日金曜日

米韓、戦時作戦統制権の移管を再延期:北朝鮮の脅威が背景?

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ウォールストリートジャーナル 2014 年 10 月 24 日 18:19 JST
http://jp.wsj.com/news/articles/SB11499184523007913522904580233902390983416
By FELICIA SCHWARTZ 原文(英語)

米韓、戦時作戦統制権の移管を再延期(―北朝鮮の脅威が背景

 【ワシントン】ヘーゲル米国防長官と韓国の韓民求(ハン・ミング)国防相はワシントンで23日に行われた共同記者会見で、朝鮮半島有事の際に作戦統制権を米軍から韓国軍へ移管する時期を当初予定の2015年12月から延期すると発表した。
 新たな移管時期は設定されず、当面は韓国軍の軍事能力の確保に注力することが確認された。

 米韓両国は、統制権の移管について韓国側が提案したいわゆる「状況に応じた対応」を採用することで合意した。
 両国はどんな状況になれば統制権の移管が行われるのか具体的には示さなかったが、韓国防相は統制権の移管が可能になる十分な軍事能力を「2020年半ば」には確保していることを目指すと述べた。

 ヘーゲル長官は、朝鮮半島での駐留米軍の規模を現状維持すると約束したうえで、
 「過去60年間の両国の政策を引き続き強化・進展させる」
と述べた。

 米韓両国の国防トップは北朝鮮によるミサイル開発の脅威が依然として存在することを強調。
 ヘーゲル長官は
 「北朝鮮のかく乱政策と危険な挑発行為が依然としてアジア北東部をはじめ世界の安全保障と安定に脅威となっており、われわれの同盟関係はかつてないほど重要になっている」
と述べた。

 戦時作戦統制権の米軍から韓国軍への移管については、2006年に当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が最初に申し出た。
 米国もこれに同意したため、米韓両国は2012年までには統制権の移管を完了させる計画だった。
 だが、北朝鮮の軍事力増強を背景に、移管時期は2015年に延期されていた。


 「米韓、戦時作戦統制権の移管を再延期―北朝鮮の脅威が背景」
なんて理由を素直に受ける人はいないだろう。
 アメリカ側の
1].最大の理由は「韓国が中国の傘下に入ることを防止」すること
2].2番目の理由は中国脅威拡大の抑えの役割
3].最後が北朝鮮問題
である。
 「北」などは大義名分、つまりダシにしかすぎない。
 この程度のことは誰にもわかる。
 「表だって言えない、言わない」ということが外交になる。
 

レコードチャイナ 配信日時:2014年10月25日 6時32分
 http://www.recordchina.co.jp/a96278.html

韓国への指揮権移譲を延期「北への対応能力備えるまで」
=韓国ネット「まだ早い」「どんどん情けない国に」

 2014年10月23日、韓国・聯合ニュースによると、韓民求(ハン・ミング)韓国国防相はヘーゲル米国防長官と定例安保協議を開き、来年の12月に予定されていた韓国軍への戦時作戦統制権の移譲を無期限延期することで合意した。

 ヘーゲル国防長官は協議後、
 「北朝鮮の政策や挑発行為は北東アジアにとって重大な脅威である。
 延期の期間は、韓国軍が北朝鮮に対応できる防衛能力を身に付けるまでだ」
と説明した。

 これを受け、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「朴政権は無能無策の極地だ」
「戦時作戦統制権の移譲は、朴大統領の選挙公約だったはず」
「朴大統領のせいで、韓国がどんどん情けない国になっていく…」

「北朝鮮の挑発は日に日に強くなっている。
 それを防ぐための具体的な案が韓国軍にあるわけがないんだから、賢い選択をしたと思う」
「戦時作戦統制権は、誰が持っているかなんて重要じゃない。
 大事なのは『戦争抑止力があるか』と『国民が安全か』だ」

「この選択はしょうがない。
 国民の願いは『安全な韓国』だ。
 今の韓国にはまだ早い」
「よくやった。莫大な国防費がかかるだけの戦時作戦統制権なんて、国民は望んでいない」
「国軍将兵の命を考えると、国のプライドなんて何の意味も持たない」




【描けない未来:中国の苦悩】






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