2014年12月29日月曜日

中国海軍、初の日本列島包囲演習:中国海軍艦、尖閣諸島の北方70キロに接近

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包囲演習というより、一回り航海のようである。
 下手にやると、中国の海軍力の情報が筒抜けになってしまう。
 自衛隊の情報力がどれほどのものかは全く公開されていないが、これまでに打ち上げられた偵察衛星、通信傍受、潜水艦、情報偵察機などの動きからして、その技術はハイレベルにあるとみられる。
 一回りしただけでも、艦艇の能力、操舵レベル、運用能力などの多くが日本に観察されてしまう。
 とすれば、これら艦艇を殲滅するシュミレーションも種々の条件で行われるだろう。
 おそらく、この航海に参加した艦艇は11隻全艦、シュミレーション上では海のモクズと消えていることだろう。
 潜水艦などはこの艦船を使って見つからないという訓練と、魚雷発射の模擬ぐらいはやっているだろう。
 わざわざ自分の能力をオープンする必要などあるのだろうか。
 軍事力などは「隠してナンボ」のものだろうに。
 今の中国海軍力は日本ではバカにされる程度のモノだろう。
 何も手の内を晒すこともないのに。
 誇示したいという誘惑なのだろうが、軍事力というのは秘匿しておいたほうがいい。
 本当に強くなったときにデモンストレーションしたほうがいい。
 弱さを宣伝しても何もならない。
 特に、シロウト外交しかできない中国にとって、
 「恫喝外交」こそが唯一の切り札であり、それを支えているのが軍事力なのだから
 日本にとっては中国海軍が日本列島包囲網をつくりつつある、
といった事大情報を発信できることで十分な見返りを得ることができるので歓迎だろうが。
 やっていることは、包囲ではなくて演習航海みたいなものであるが 
 「日本列島包囲演習」
という呼称はなかなかいい。
 ちんどん屋的な気宇壮大・内容貧困が決まっている。
  艦艇がはるか太平洋をグルッと回っただけで包囲網になるなら、こんなにお手軽なことはない。
 機関銃で飛行機を撃ち落とす抗日映画に似ている。

 日本にとっては危機感を持つように意図的に誘導でき、それによって兜の緒をしめることができるというメリットがある。
 中国としては、これを繰り返すことで、操艦技術を高めるという目的があるだろう。
 「包囲演習」などといわずに、「操艦演習」とか「操艦訓練」とでも名付ければいい
のだが、メンツにこだわる中国のことだから、妄想的な誇大表現になってしまったのだろう。
 「グルリ一周しただけで包囲した」と表現するのはあまりに言葉の無駄遣いである。
 中国が作用を与えれば、日本には反作用が起こる。
 外交とは相手が反作用を起こさないように作用を実行する
ということである。
 対日本になると血がのぼり、中国はこの基本原則が頭からスポッと抜けてしまう。
 結果として、激しい反作用の嵐に見舞われる
ことになる。
 もう少しうまくやればいいのに、と思ってしまう。


レコードチャイナ 記事入力 : 2014/12/29 08:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/29/2014122900549.html

中国海軍、初の日本列島包囲演習

 28日付台湾紙、中国時報によると、中国海軍がこのほど、日本列島を南北から包囲する演習を初めて実施した。

 中国海軍の北海艦隊に所属する艦船5隻は今月4日、鹿児島県の大隅海峡を通過し、西太平洋に進出した。
 その後、航路を北に取り、日本列島沿いをオホーツク海まで北上し、25日に北海道とロシアのサハリンの間にある宗谷海峡を通過し、ロシア沖に達した。
 北海艦隊は東海(日本海)を経て帰還する予定だ。
 5隻は日本列島の周囲を一回りした格好だ。

 同様の時期に中国海軍の東海艦隊に所属する艦船6隻も沖縄県の宮古海峡を通り、西太平洋に出た。
 同紙は
 「中国の主力である北海艦隊、東海艦隊がそれぞれ日本の北側、南側を包囲する演習を実施したものだ」
と伝えた。

 中国海軍は昨年7月にも宗谷海峡を通過したが、合同演習を実施していたロシア海軍の誘導を受けた。
 台湾の海軍専門家、張競氏は
 「北海艦隊が単独で宗谷海峡を通過したのは、日本周辺の海路を熟知したという意味がある。
 中国が最近、日本周辺の海峡を頻繁に通るのは、
 自衛隊の偵察・監視能力を試す狙いもある」
と分析した。

 中国の戦闘機も今月に入り4回、宮古海峡などを通過し、西太平洋に飛行した。
 広州軍区は最近、日本を「仮想敵」とし、
 戦闘機100機余りを動員した実戦訓練を行った。

 中国が最近、海軍・空軍の演習を強化したのは、総選挙で圧勝した安倍晋三首相の右傾化をけん制するのが狙いだとの見方もある。
 同紙は米日の中国包囲戦略に対応し、中国が西太平洋での軍事演習を日常化するのではないかと伝えた。

 一方、日本の産経新聞によると、中国と日本は両国海軍の偶発的な衝突を防ぐための「海上連絡メカニズム」の構築に向け、来年1月に国防当局間の専門家会議を開く方向で検討している。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/12/29 08:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/29/2014122900549.html

中国海軍、初の日本列島包囲演習

 28日付台湾紙、中国時報によると、中国海軍がこのほど、日本列島を南北から包囲する演習を初めて実施した。

 中国海軍の北海艦隊に所属する艦船5隻は今月4日、鹿児島県の大隅海峡を通過し、西太平洋に進出した。
 その後、航路を北に取り、日本列島沿いをオホーツク海まで北上し、25日に北海道とロシアのサハリンの間にある宗谷海峡を通過し、ロシア沖に達した。
 北海艦隊は東海(日本海)を経て帰還する予定だ。
 5隻は日本列島の周囲を一回りした格好だ。

 同様の時期に中国海軍の東海艦隊に所属する艦船6隻も沖縄県の宮古海峡を通り、西太平洋に出た。
 同紙は
 「中国の主力である北海艦隊、東海艦隊がそれぞれ日本の北側、南側を包囲する演習を実施したものだ」
と伝えた。

 中国海軍は昨年7月にも宗谷海峡を通過したが、合同演習を実施していたロシア海軍の誘導を受けた。
 台湾の海軍専門家、張競氏は
 「北海艦隊が単独で宗谷海峡を通過したのは、日本周辺の海路を熟知したという意味がある。
 中国が最近、日本周辺の海峡を頻繁に通るのは、自衛隊の偵察・監視能力を試す狙いもある」
と分析した。

 中国の戦闘機も今月に入り4回、宮古海峡などを通過し、西太平洋に飛行した。
 広州軍区は最近、日本を「仮想敵」とし、戦闘機100機余りを動員した実戦訓練を行った。

 中国が最近、海軍・空軍の演習を強化したのは、総選挙で圧勝した安倍晋三首相の右傾化をけん制するのが狙いだとの見方もある。
 同紙は米日の中国包囲戦略に対応し、中国が西太平洋での軍事演習を日常化するのではないかと伝えた。

 一方、日本の産経新聞によると、中国と日本は両国海軍の偶発的な衝突を防ぐための「海上連絡メカニズム」の構築に向け、来年1月に国防当局間の専門家会議を開く方向で検討している。




朝日新聞デジタル 2014年12月30日05時23分
http://www.asahi.com/articles/ASGDY5VDXGDYUHBI03Y.html

中国軍艦2隻が尖閣に最接近 今月中旬、島まで70キロ



 中国の軍艦2隻が12月中旬、沖縄県・尖閣諸島沖で、通関などの行政手続きが沿岸国に認められる「接続水域」まで約27キロ、沿岸から約70キロに迫ったことがわかった。
 自衛隊関係者によると、8月に島から北に200キロ前後の海域に常駐しているのが確認されており、今回は把握している限りで近年尖閣に最も近づいたという。
 日本側は示威や挑発と受け止め、海上自衛隊の護衛艦が監視活動にあたっている。

■中国軍艦の尖閣接近、習主席の意向か 直属新組織が指示

 日米中の軍事・防衛関係者が明らかにした。日本政府が尖閣を国有化した2012年9月以降、中国政府の監視船が領海侵犯を繰り返している。
 軍艦も一時派遣されたことがあったが、尖閣からの距離を保っていた。
 13年に中国軍艦が海自艦に射撃用管制レーダーを照射したのは、北に約180キロの海上だったという。

 公海上の動きで国際法には抵触しないが、尖閣に近い海域で海自艦と中国軍艦が近距離で向き合うことで、衝突が起きかねない。



朝日新聞デジタル 2014年12月30日08時43分
http://www.asahi.com/articles/ASGDY5WVMGDYUHBI040.html

中国軍艦の尖閣接近、習主席の意向か 直属新組織が指示


●尖閣沖に派遣された艦艇と同型のソブレメンヌイ級駆逐艦。写真は2010年に南シナ海実弾軍事演習に参加したとき(新華社)=AP

中国軍が尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖に軍艦を派遣していることで、日本側の警戒感が高まっている。
 その動きは外交に連動しているように見える。複
 数の中国軍関係者は、軍トップでもある習近平(シーチンピン)国家主席の意向が働いている可能性を示唆する。

■中国軍艦2隻が尖閣に最接近

 日米中の軍事・防衛関係者によると、尖閣沖に常駐している中国軍の2隻は、ふだんは離れた海域を航行している。
 発進したかと思うと、突然、船首の方向を90度以上変え、尖閣沖に向けてピッチをあげる。
 中国海軍を研究する米海軍大学のトシ・ヨシハラ教授は
 「日本に領土問題の存在を認めるように迫る強いシグナル」
と指摘する。

 複数の中国軍関係者は、共産党内にできた組織が、軍艦や監視船に直接指示を出している、と指摘する。
 正式発表されていないが、日本政府が尖閣国有化を決めた直後の2012年9月、党は東シナ海や南シナ海の領有権問題に対処する「党中央海洋権益維持工作指導小組」を新設した。

 トップには習氏が就いた。外交を総括する楊潔篪(ヤンチエチー)・国務委員(副首相級)のほか、監視船を管理する国家海洋局長や軍総参謀部の幹部らで構成されている。
 メンバーが、無線やテレビ電話を使って現場の軍艦や監視船に指示を出すという。
 トップの意向を素早く現場に伝え、効率的に監視活動を展開する狙いがあるようだ。


 強く「作用」すれば、強く反作用が起こる。
 総選挙中に行動せずに、この時期に動くのは理由があるのだろう。
 信任を得た日本政府がどんな反作用をするか、少々見ものである。
 「大義名分」ができれば、日本政府は動くだろう。 
 急遽、下地島空港あたりの整備が議題に上ってくるかもしれない。
 この動きによって、安倍政権の正当性が確保された、ということになってしまう。
 中国の動きは、安倍政権の政策をやりやすいように後押ししているような印象を受ける。


2014年12月31日 07時25分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141230-OYT1T50087.html

中国海軍艦、尖閣諸島の北方70キロに一時接近

 中国海軍の駆逐艦などが今月に入り、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の沖に繰り返し接近する動きを見せていたことが、政府関係者への取材でわかった。

 一時、同諸島の北方約70キロまで近づいたこともあったという。
 領海などには侵入していないため、国際法上の問題はないが、中国の軍艦による接近は異例。
 防衛省で目的などを分析している。

 政府関係者によると、中国海軍は、台風などで海が荒れている時などを除き、東シナ海に駆逐艦やフリゲート艦などを常時派遣している。こ
 れらのうち1隻ずつが今月中旬と下旬、東シナ海を南下し、尖閣諸島の北方約70キロにまで接近。
 その後、Uターンするように進路を変え、再び北方に移動する動きを見せたという。
 防衛省は、海上自衛隊の護衛艦やP3C哨戒機を派遣し、中国軍艦の動向を注視している。


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